2013/06/20

頭を垂れる

 親は会社員と短大の講師、という環境で育った私には、自分でビジネスをするという感覚がかけらほども備わっていなかった。
 自分で決断してフリーランスという世界に飛び込み、微々たるものではあるけれど、どうやって売上を上げるのか、どうやってビジネスを広げていくのかということを自分の身に置き換えて考えるようになって、会社員とはなんと恵まれているのだろう、といまさらながらつくづくと思う。
 でも、今の私は自分の人生を自分で決めているという手応えがあるのが楽しい。もちろん悩むことも迷うこともたくさんある。それでも、会社という器に自分の体を預けていたときよりも、ずっとずっと自分の人生を大事にできている。そして、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざの真理を、身に沁みて実感している。ベストを尽くし、自分にできる精一杯の仕事をしていかなければ、と心に誓うのみだ。

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