2015/10/13

胸と眉間を開き、心を開く

 元来かなりの人見知りだし、気のおけない人たちとだけ集っていればいい、なんでもひとりでやるのが気楽だと思っていた。そして、実際そうしてきた。特別人間関係を広げることに、興味も関心も持てない時期が長かった。

 最近になって思う。そのときの自分は、とても閉じていたのだと。今は新しい出会いが楽しみだし、すでに出会っている人のもっと違う部分を知りたい、そうやってつながっていきたいと思う。そう思えるようになったのは、胸を開くということを覚えたからだ。

 体が柔らかい私は、ヨガでの前屈は何の問題もない。でも、とにかく後屈が怖かった。腰を手術しているから、というのはただの言い訳で、ガチガチに凝り固まった固定観念が必要以上に自分をガードしてしまい、チャレンジ精神を失わせていたのだ。まずブリッジが怖かったし、立ったまま後ろに反っていってブリッジになる「ドロップバック」と言われるポーズが、自分にできるようになるとは思えなかった。

 でも、ブリッジに慣れ、練習を続けてドロップバックがなんとか形だけでもできるようになってくると、胸を開くことの気持ちよさがわかる。胸を開くと、自分の中に風を通すような感覚になれる。そしてその感覚を得たのと並行して、眉間を開く感覚も味わい、それによって今までよりも心を開くことができるようになったと感じている。心と体は、分かちがたく結びついているのだ。

 ただ淡々と日常を積み重ねていくことが大事なのだと、私はすでに知っている。このままもっと心を開いていけば、きっと知も啓けるはず。いつかそんな日が来るのを、今からとても楽しみにしている。


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