2012/12/16

 「自分は何が好きで何が嫌いか。他人がどう言っているか、定評のある出版社が何を出しているか、部数の多い新聞がどう言っているか、じゃない、他ならぬ自分はどう感じているのか。
 大勢が声を揃えて一つのことを言っているようなとき、少しでも違和感があったら、自分は何に引っ掛かっているのか、意識のライトを当てて明らかにする。自分が、足がかりにすべきはそこだ。自分基準(スタンダード)で「自分」をつくっていくんだ。
 他人の「普通」は、そこには関係ない。」(梨木香歩『僕は、そして僕たちはどう生きるか』理論社、143〜144ページより)
 どんなにマイナーな意見であっても、私は自分の考えをきちんと持って生きていたい、そう思ったのが政治を学ぼうと思った理由だった。
 そして、今でもそれは同じだ。他の人の意見に惑わされて、それが自分の意見だと思い込み、思考停止のスイッチを押すことだけはしたくない。自分の信条にだけは、いつでも素直に従っていたい。

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