2013/04/12

春の香り

 水曜日に友達と行った温泉に併設されていた直売所で、ふきのとうを買った。小ぶりのものが、片手に乗るサイズのパックにぎっしり入って150円。直売所のおじさんには「天ぷらにするのか?」と聞かれたけれど、最初から、ふきのとう味噌を作るつもりだった。
 ふきのとう味噌を作るのははじめてだから、ネットでざっとレシピを検索してから作業を始めた。お湯を沸かしておいて、外葉をはずして固い軸を落とすそばから、自らのあくでふきのとうはみるみるうちに黒くなっていく。作業のスピードを早めて、沸騰したお湯の中に落とす。家の中に広がる春の香り。さっとゆでたあとは1時間弱ほど水にさらしてあくを抜き、細かく刻んで油で炒め、味噌とお酒とお砂糖とみりんで味つけし、しばらく練ってできあがり。ほんのすこしだけ、スプーンですくってつまみ食い。思ったよりも、ずっと簡単にできた。
 あまっていた瓶にできあがったふきのとう味噌を詰めて、よく冷ましてから冷蔵庫へ。つやつやの炊きたてごはんにのせて食べるのが楽しみだ。きっと、口の中いっぱいに春の香りが広がるだろう。

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