2012/10/06

享受してきた幸せ

 1週間以上遅れて、9月28日が戸籍上の誕生日である母の誕生日パーティー(いろいろと事情があって、本当の誕生日はまた別の日なのだ)。夫と父と妹夫婦の6人でワイワイと食事。こうやって、またみんなでお祝いできてよかったな、と思う。
 私の実家では、誰かの誕生日には、家族全員が、金額の大小には関わらず必ずプレゼントを贈るのが習わしだった。7人で暮らしていたときは、祖母と祖父、そして私が1月生まれだったので、「1月は出費が多いわねえ」と言いつつみんながプレゼントを用意していたのだし、今度の誕生日は何月だね、と、程度の差はあれ、全員がなんとなく意識しながら生活していた。そして、当時は当たり前のことだと思っていたそれが、どんなに幸せなことだったのかということを今さらながら実感する。自分が生まれてきたことを手放しで喜んで祝ってくれる人がいるということと、それを当然のこととして享受してきたこと。
 そういう環境で育ててくれた母のために、きっと母が好きだろう、というプレゼントを贈った。気に入ってくれるといいな、と思いながら。

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