2016/01/14

商品を売る、その先にあるもの

今年はハーフマラソンを走ると
張り切っている夫の
ランニングシューズを買いに、
スポーツ用品店に行ってきました。

その店員さんに声をかけたのは、
まったくの偶然。

すでにお目当ての商品は決まっていて、
試し履きも終えてこれを買うと決めて、
「展示品以外に在庫があるかどうか
店員さんを呼んで確認してもらおう」
という状態でした。
(白状しますが、私、
「あそこにヒマそうな店員さんいるよ!」
なーんて失礼なことぶっこいてました…)


にこにことやってきてくれた人が、
実はすごい店員さんだったんです。


在庫を出してもらうだけのつもりだったのに、
その店員さんもランナーで、
しかもフルマラソンを走るような人で、
以前はアシックスを使っていたけれど
今はニューバランスのユーザーだということ。

ニューバランスのランシューを
買おうとしていた夫に、
決めていた商品以外にも
そのランシューのどこがいいかを
的確に説明してくれるのです。

ソールの固さ・柔らかさ、
ゲルの有無、
ソールに入っているラインの意味、
それがどういう人に合っているのか、
なぜこういうつくりになっているのか、
そんなことを
科学的な理由も含めて話してくれました。

話しぶりから、
その人がニューバランスの商品が好きで
実際にとてもいいと思っているから
お客様に勧めているということを
自然に窺い知れます。

私はランニングをしないし、
ランシューズのことはちっともわからないけれど、
そんな私でも
この店員さんのすごさはわかる!と思えるほど。


お店に入って
店員さんに話しかけられるのが嫌なのは、
「売りたい」「買ってほしい」
という意図がみえみえの、
ただの販売員として
仕事をしているだけの人が多いから。

でもその人は、自分の知識と経験から
相手に合ったシューズを提案できる人でした。

帰りがけには、
「トレーナーの資格も持ってますので、
もし何か怪我をしたり聞きたいことがあったら
いつでもご相談くださいね」
という言葉もかけてくれる心遣いまで。

私は商品を買っていないのに、
すっかりその人のファンになってしまいました。


店員さんにとっては、
商品を売ることが仕事の第一義。

でも、この店員さんは
お客様が何を求めているのかを
自然とキャッチして、
本当に望んでいることを叶えるために
商品を売っているのだなあと
感じられた人です。


このお店にも、
こんな人がいたんだなあ。
先日に引き続き、
またもプロの仕事を垣間見せてもらいました。


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