それが日本のどこであっても、本がたくさんあるところは落ち着く。いくつか気に入っている書店があって、山形だったらやはり八文字屋本店、仙台はジュンク堂(お店にたどり着くまでが難関だけれど!)とあゆみブックス、大阪ならスタンダードブックストアが好きだし、学生時代当時の静岡では戸田書店が好きだった。東京だったら3つ、京都なら2つ、好きな書店を思い浮かべる。
だから、海外に行っても、まず書店を探す。居心地がいい書店があれば、もうそれだけでいい。ロンドンではチャリング・クロスに足を向けてしまうし、それほど大きな書店がなかったニューカッスルでは、大学の図書館に入り浸っていた。
フィンランドに行くと決まってから、ここには必ず行きたいと思っていたところのひとつがアカデミア書店だ。アルヴァ・アアルトの設計で建てられた場所。
実際に訪れたアカデミア書店は、吹き抜けになっている天井が解放感を感じさせ、平積みや面陳の本さえもアアルトの作品の一部のようだった。ここで平気で1日を過ごせてしまう。
英語と違ってフィンランド語はまったくわからないし、字面を見て意味を推測することすらできない。けれど、それでも本があるというだけで私は単純にわくわくし、手当たり次第にいろんな本をめくってきたのだった。
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