2014/02/25

 仕事で、朝早い高速バスに乗って仙台に向かった。路線バスに乗り換えるために仙台駅で下りたら、ペデストリアンデッキは人、人、人。よく考えれば、今日は国公立大学の2次試験だった。
 自分の2次試験のときのことも、呆れるくらいまだ覚えている。最寄り駅から大学までの上り坂に目を見張ったこと、キャンパスから見えた富士山がとてもきれいだったこと、試験監督は白いセーターにジーンズを穿いていたこと(あとから思えばフランス語の先生だった)、女子高だった私にとっては、同じ教室に男性がいるのが久しぶりで変な感じがしたこと…。
 通っていた高校は進学校だったにも関わらず、私は勉強にも部活にもそれほど熱中することなく、ただぼんやりと暮らしている高校生で、受験勉強もそれなりにしかやらなかった。それでも願書を出し、書類が届いて末尾に5がついた受験票を眺めているときに、母が「5のついた番号は『5を書く』、合格っていう意味につながるから縁起がいいのよ」と言ったことは忘れられない。普段は縁起かつぎのようなことを一切言わない母なのに、ああ、励まされてるんだなあ、と思った午後の日差しの感じまでも。
 あの大学に行かなかったら、今の私はないのだ。不思議な力に導かれて、その人にとってベストな道を歩くのが人生なのだな、と思わずにはいられない。たくさんの受験生たちの前にもきらきら光る未来がありますように、と朝日の中で思った。

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