という感情はわかりやすいもの。
人間の本能に直結しているからでもあると思います。
それに対して、
私には、本から学んだ感情もあります。
浜田 広介
金の星社
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たしかこの本を読んだのは、
幼稚園の年長くらいです。
なぜ青おにがいなくならなければならないのか
当時の私はさっぱり理解できず、
おまけに、
心をねじ切られるようなこの感情が何なのかがわからず、
それを説明することもできず、
いたたまれなさの中に身を置いているだけでした。
今なら、その感情は
「せつない」だとわかります。
やりきれないのに、自分ではどうしようもない。
それまではハッピーエンドの物語ばかり
読んでいた私にとって、
この本が与えた印象はとても強烈でした。
そして、はじめての感情を得たことで、
ますますものがたりの力の強さを信じるようになったのです。
4へ続く。
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